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部会長からのメッセージ

部会長 竹本 佳司 教授

向智里前部会長の後任として、2018年4月より2年間、日本薬学会・化学系薬学部会長を拝命いたしました京都大学薬学研究科の竹本佳司と申します。何卒、宜しくお願い申し上げます。

化学系薬学部会は日本薬学会のなかで、有機化学に関連する幅広い研究分野の発展に貢献するため、2002年に創設されました。それ以来、物質創製のための化学合成技術と医薬創出のための活性物質探索および活性発現機構解明など創薬研究の要となる様々なトピックスに関する研究討論会や情報交換会を企画・開催し、大学と企業および他部会や他学会の研究者との橋渡し役として、最先端の学問と科学技術の普及と融合の促進を目的に、ユニークな事業や活動を様々に展開して参りました。

本部会は、22名の部会役員により運営されています。本部会が主催するシンポジウムは、主に「次世代を担う有機化学シンポジウム」と「反応と合成の進歩シンポジウム」の2つで、それぞれ例年5月と11月に開催されます。「次世代を担う有機化学シンポジウム」は若手教員と大学院生が中心となり、口頭発表とその後のディスカッションで活発に討論することに主体を置いた意欲的かつ教育的なシンポジウムです。例年30件を超える演題と300名前後の参加者が見込まれます。一方、「反応と合成の進歩シンポジウム」は口頭発表とポスター発表を受付ており、学生から教員まで幅広い世代の薬学研究者が一堂に会して討論する場を提供しています(参加者約400名、発表演題約200件)。いずれのシンポジウムおいても、優れた研究発表を行った学生に対して、優秀発表賞を3〜5件程度授与しています。また平成29年度より、有機化学の発展に広く寄与する研究成果をあげた研究者に「化学系薬学部会賞」(2件以内/年)を授与しています。

2006年に薬学部で6年制課程の教育がスタートし、それ以前から始まっていた国立大学の法人化も重なり、我々を取り巻く大学の研究教育の仕組みが大きく変わりました。この10年間はそれらに対応し適応することのみにあくせくしていたように思います。次の10年は、化学系薬学部会の先生方と共に将来を見据えて、若手研究者が研究と教育に専念できる薬学研究の真にあるべき姿を議論し、その実現に向け注力する所存です。今後も、部会員の皆様のご支援ならびにご指導を宜しくお願い申し上げます。